【2020/11鮨-麺旅行記1】讃岐うどん名店巡り:高松『わら家』、『めりけんや』、岡山『玉壺』

【2020/11鮨-麺旅行記1】讃岐うどん名店巡り:高松『わら家』、『めりけんや』、岡山『玉壺』

東京(有明)から東九フェリーで徳島(沖洲)に到着し『びんび家』で美味しい”はまち定食”を食べた後は、車で高松に向かいました。

まずは高松 屋島『わら家』で夜うどん

夕飯は『もり家』の讃岐うどん、と考えていたのですが木曜日と金曜日が定休日でした。一昔前は年中無休で営業を続ける店が多かったのですが、働き方改革によって定休日を増やさざるを得なくなったのかもしれません。いまだにブラックな個人経営の飲食店が多い中、『もり家』はうどんに対して真面目で、従業員も大切にするイメージが強いので、ますます好感を持っています。

個人的な希望としては、シフト勤務の従業員を増やして年中無休にして欲しいのですが、『もり家』のうどんは純手打ちのため、職人さんによって味が全く変わります。味のレベルを保つために、一定レベルを超えた職人が育つまでは定休日を増やすという決断をしたのかもしれません。私は厳しい修行に耐えられる自信がありませんが、修行したい店の一つです。

そんな訳で、夕食うどん難民になってしまいました。高松には年に何度も行っていますが、夜に美味しいうどんを食べられる店を探すのは大変です。セルフの店だと回転率が悪い夜は、茹で上がった後に長時間うどんが放置されている可能性があります。居酒屋と一緒になっているお店の場合、お酒を飲まずにうどんだけ食べるのは申し訳ない気がします。(気にする必要は無いのかもしれませんが。。。)

ふと思い出したのが、屋島にある『わら家』。江戸時代末期のわら葺き屋根の民家を移築した昭和50年創業の讃岐うどん店です。(セルフ店ではなく)フルサービスのお店ですので、茹でたてのうどんが食べられます。私が調べた時は土日祝は18時30分ラストオーダーだったので、ギリギリ間に合いました。

『わら家』の特徴は、釜揚げうどんを注文すると”とっくり”に入って出てくる「つけ汁」です。カツオの香りがとても強く、食欲をかきたてます。また、釜揚うどんの薬味には細かく切られた高知県産のやっこねぎと、南国土佐で育った新鮮な生姜が付いてきて、「つけ汁」との相性が抜群です。大人数で行くなら、大きな”たらい”ででてくる「家族うどん」がインパクト大で、記憶に残ります。観光客向けの高めの価格帯ですが、『わら家』の釜揚げうどんの満足度を考えれば許容範囲と考えています。

最高級小麦粉を使用して職人技で練られた『わら家』のうどんは「さいごうどん」という名称で商用登録されています。“ざいご”とは「在郷(ざいごう)」(田舎・郷里にいる、といった意味)が訛った言葉とのことです。『わら家』のうどんは『産直越後屋』(以下バナー)から購入可能です。

また、『わら家』のうどんは、高松市のふるさと納税の返礼品にもなっています。



『めりけんや 高松駅前店』で朝うどん

翌朝、岡山に住む友人と合流するために高松駅からマリンライナーで岡山に移動しました。とりあえず、朝食は高松駅から徒歩1分程度の場所にある『めりけんや 高松駅前店』で、”かけうどんちくわ天”を食べました!

めりけんや』はセルフ店のため、入店タイミングによって味のばらつきが激しいです。運よく茹でたてが出てきたときは、モチモチでコシが強く、非常にレベルの高いうどんが味わえます。確実に茹でたてを食べるためには、朝7時のオープンに合わせて行く必要がありますが、その価値ありです。この日は、残念ながら少し茹で置き気味の麺でしたが、それでも一定レベルは保っていて美味しかったです。

たまに、食べログなどでセルフ店の悪い感想をしている方がいらっしゃいますが、私はセルフうどん店で茹でたてを食べずして悪い感想を他の方に伝えるのはNGだと考えています。セルフ店は、うどんをベストな状態で提供しない代わりに価格を下げているのです。たまたま入店のタイミングが悪く、茹で置かれたハズレのうどんを引いたからといって、その店の全てを否定するのは軽率だと思います。

めりけんや』は家庭用の半生麺も美味しくて感動しました。自宅なら確実に茹でたてが食べられます。茹でている途中に、数本うどんを鍋からすくい出してダシ醤油をかけて釜揚げで食べ、茹で上がったら冷水で冷やして食べることも可能です!


ちなみに『めりけんや』では、香川県産の小麦粉「さぬきの夢」を使った製品も販売しています。私も「さぬきの夢」を使った手打ちうどんに何度か挑戦しましたが、素人には難しい小麦粉でした。参考までに『もり家』でも「デンプン質の高い小麦粉」をベースに「さぬきの夢」を配合しています。プロが「さぬきの夢」で作ったうどんは、本当に美味しいです。


めりけんや』で小腹を満たした後は、マリンナイナーで瀬戸大橋を渡り岡山に向かいました。2020年11月19日に瀬戸大橋の途中にある『与島』の近くで修学旅行中の小学生ら62名を乗せた海上タクシーが沈没しました。

写真はマリンライナーが『与島』と『羽佐島』の間を通過しているときに撮りましたが、事故現場は、そのさらに沖合の『羽佐島』と『石黒島』の間らしいです。こんなに岩が多い場所を夜にクルーズするのは怖いですね。

岡山市西大寺『玉壺』で昼うどん

岡山駅から十数キロ離れた”西大寺”という地域に『玉壺(たまつぼ)』というセルフ手打ちうどん店があります。『玉壺』は昭和5年に製麺工場として創業し、平成12年から現在のセルフでの営業形態が続いています。

たまたま私の訪問タイミングが良いのかもしれませんが、セルフなのに活きの良いうどんが出てくるお店です。棚に並べてある茹で置きのうどんを取ってレジに持っていくスタイルのセルフ店なのですが、私が訪問する時はいつも店員さんに「うどんを茹でてますので、少しお時間いただきます」と言われます。お昼時以外は茹で置きが少ないのかもしれません。

玉壺』では、”かけうどん”+”ゲソ天”+”ワカメ”をトッピングを食べました。東京の讃岐うどん店には”イカ天”はあるのですが、”ゲソ天”はあまり置いていません。神保町の『丸香』もここ数年は”ゲソ天”の入荷が無い日が続いています。

この店は、出汁を取った後の昆布が無料でトッピングできます。この昆布無料サービスは岡山のセルフうどん店の特徴とも言えるのかもしれません。他県ではあまり見かけません。『玉壺』の麺は、見た目はあまり期待が出来ない感じですが、毎回「やっぱりうまい!」と頷くほど、柔らかさとコシがある美味しい麺です。セルフ店でこれほどレベルの高いうどんを毎回提供する店は少ないので、時間がある時は足を運んでいます。

3食連続で讃岐うどんを食べた後、丸亀グルメ&観光のために再びマリンライナーで香川県に向かいました!

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