大江戸線の赤羽橋駅から高速の下をくぐり、芝公園方面に少し歩いたところにある手打そば『 志な乃 』。
お店の近くに高級車販売店のCORNSがあるため、フェラーリを中心に高級車をあちらこちらで見かけます。
もともと『 志な乃 』は愛宕にありましたが、再開発にともない、港区芝に移転しました。
旦那さんがお店の奥にある厨房で料理を作り、奥さんがホールで運営をされているアットホームなお店です。
『 志な乃 』の客層は?
愛宕時代からの常連さんをはじめ、とにかくリピーターが多いお店です。少なくとも私の知り合いには『 志な乃 』を紹介して気に入らなかった人はいません。
お店の立地的に、たまたま通りすがりに入るお客さんは少ないでしょう。常連の口コミで来店した方が、実際に食べて、その味に感動し、お店のファンになるという、顧客ロイアルティの高い蕎麦屋です。
王理恵さんもお気に入りのお店で『 志な乃 』についての記事がお店の壁に貼ってあります。トルシエ元監督のサインも飾ってあります。
蕎麦屋あるあるですが、とにかく社会的地位が高そうなお客さんが多いお店です。しかし、『 志な乃 』が他の蕎麦屋と異なるのは、女性のお客さんが多い点です。しかも、女性一人という姿も頻繁に見かけます。
お客さんの割合が、男性よりも女性の方が多いこともある蕎麦屋は珍しいと思います。私も女性を連れていったことがありますが、普段は少し辛口の女性が絶賛でした!
ちなみに、赤羽橋以外にも蕎麦屋『 志な乃 』はありますが、私が行った他のお店は、蕎麦やうどんの特徴が赤羽橋の『 志な乃 』とは全く違っていました。今回は、赤羽橋の『 志な乃 』について書いています。
『 志な乃 』の定番メニューは?
初めての方は寒い日でなければ、冷たい蕎麦とうどんが半分づつもってある「合盛」がおすすめです。
私はいつも「合盛大盛」を注文しますが、普通盛りでも量は多めです。少食の方には「小盛」もあります。その点も女性客が多い理由かもしれません。
注文すると、つゆと薬味が先にセットされます。湯のみとつゆ入れが似ているので、お茶とつゆを飲み間違えないよう注意が必要です。私も含め、何度か間違えたことがある人が多いと思います。
合盛の場合、蕎麦用のつゆと、うどん用のつゆの2つが出されるお店もありますが、赤羽橋の『 志な乃 』は、つゆが1種類しかでません。関東の蕎麦つゆではなく、あっさりしたうどんにも合うつゆです。
蕎麦はエッジが効いた、歯ごたえの強い、しっかりした太麺です。さすが、「手打うどん」ではなく「手打そば」という看板を出しているだけのことはあります。
田舎蕎麦風ですが、バランスが整った美しい切り方をしています。薬味ネギをつゆに入れ、山葵は蕎麦に直接つけて食べると風味が強く無駄がないと思います。
うどんはツルツルでコシがあり、清々しい味わいです。私は薬味の生姜と大葉と大根おろしをつゆに入れて食べます。
合盛は蕎麦から食べる、など諸説あるようですが、私は交互に食べるのが好きです。
食べ終わる少し前を見計らって、何も言わなくても蕎麦湯を出してくれます。このタイミングでも、間違えて蕎麦湯を湯のみに入れないよう、注意が必要です。
当たり前のように、温かい蕎麦湯が都度タイミング良く出てくる蕎麦屋は、意外と少ないと思います。。
そして、『 志な乃 』に女性が多いもう一つの理由が「けんちん汁」です。
「けんちん汁」は追加注文となりますが、合盛などの冷たい蕎麦やうどんを「けんちん汁」につけて食べている方が多いです。
寒い日には温かい「けんちん蕎麦」や「けんちんうどん」も美味しいです。
隠れ家的なお店ですが、人生を豊かにしてくれる素敵なお店です。